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認知症から身を守る

認知症から身を守る

認知症とはどういう症状なのでしょうか。

[「好きなこと」で、脳はよみがえる] 大和書房 と言う本で、東北大学加齢医学研究所教授の瀧靖之氏は以下のように説明されています。

端的に言えば、認知症とは脳の認知機能が下がっている状態のこと。脳のMRI画像をみると、脳が委縮して体積が減少しているのがわかる。脳が委縮した結果、行動面から見ると、時間管理、判断、洞察、記憶といった脳の高次認知機能が衰える。これが認知症の原理である。又、、一言で認知症といっても複数のタイプがある。大きくは以下の3つに分けられる。

  • 脳血管性認知症 → 脳梗塞、脳出血、くも膜下出血といった脳の血管の病気が引き起こす認知症
  • レビー小体型認知症 → 神経細胞の中に「レビー小体」という特殊なタンパク質が増加することによりおこる
  • アルツハイマー型認知症 → 認知症全体の半分以上を占める認知症で、アルツハイマー病によって引き起こされる認知症

と説明され、アルツハイマー型認知症がおこる原因を書かれています。以下。

私たちの脳の中には、非常にたくさんの神経細胞がネットワークを張り巡らせている。このネットワークを活用して、さまざまな情報伝達を行うことによって適切な判断を下したり、行動を取ったりしている。しかし、脳の中にタンパク質のゴミが溜まることによって、ネットワークの働きが阻害されることがある。粗大ゴミが道路の真ん中に置かれていることで、車両や歩行者が足止めされてしまうようなものである。アルツハイマー型認知症は、「アミロイドベータタンパク」と、「タウタンパク」という、異常なタンパク質が脳に溜まることで引き起こされる。
一般的な順序として、まずアミロイドベータタンパクが脳の神経細胞の周辺に溜まりはじめ、「老人斑」という黒いシミを作る。続いて、タウタンパクが溜まるようになり、脳の中で炎症が起きる。その結果、脳の神経細胞が少しずつ脱落して死んでしまう。神経細胞が死んでいくことで、脳のネットワークが壊され、認知力が低下する。
このタンパク質のゴミが溜まる原因はまだ多くのことがわかっていない。また、ゴミが溜まることによってまず脳内の海馬というところが最初に破壊される。この海馬は人が記憶を形成するときの中枢となる場所の為、認知症の最初の症状は記憶障害である。次に、思考力や判断力の認知機能を司る前頭葉も破壊される。

認知症を予防するには

ではどうすれば認知症は予防できるのでしょうか。瀧教授は以下のように説かれています。

脳内に溜まるこのタンパク質のゴミを取り去ることが大事。その為の方法の一つがウォーキングなどの有酸素運動だ。この有酸素運動はアミロイドベータタンパクを壊す酵素を発生させる。

ウォーキングは筋肉の衰えを防ぎ寝たきりとなるリスクを大幅に減少させますが、認知症予防にも効果的ということなのですね。又、睡眠もタンパク質のゴミの除去に効果があることも報告されています。このほかに知的好奇心を持ち続け、他の人とのコミュニケーションを大切にするなどが認知症予防に大切と瀧教授は説明されています。

本書については、読みやすい内容ですから、一読をお勧めします。 

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